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プロフェッサー 学習院大学
国際社会科学部 国際社会科学科 伊藤元重 教授国際経済学 -
ナビゲーター 3年 麦田菜々子さん ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
研究内容を もっと詳しく!
社会に目を向け学問的議論を深めよう!!
本演習では、関心をもつ身近な企業の経済活動について各自の視点で調べ、発表します。社会に出たときに、学問的な議論と実践が結びつくと、社会が多角的に見えてくるからです。そのためにも、まずは「food for thought(考えるための食べ物)」を学生に提供します。そのうえで学生自らが問題を設定し、考え、プレゼンし、それを他者とディスカッションするという流れの中で、社会で求められる力を身につけてもらいます。大学では、まずは自分の興味あるひとつのことを深く掘り下げてください。勉強でなくてもよく、それに向かって取り組む過程が大事です。また、社会に目を向けることも大切です。
例えば「スタバが世界で人気の理由は?」
今や世界中に広がったスターバックス(以下スタバ)。コンビニ等のコーヒーが100円前後なのに対し、スタバでは400円前後のコーヒーが売られています。元々アメリカではコーヒー1杯1ドルが普通で、それ以上では売れないというのが定石でしたが、なぜスタバは成功したのでしょうか?
「3ドル以上の価格で、従来と違う商品を提供しているのだということを、消費者に理解してもらえた」ことや、「『淹れ立て』『〜フレーバー』など他店とは異なる選択肢」などが成功の理由として挙げられますが、最も重要なのは「サードプレイス」というキーワードです。自宅でも職場でもない第3の居場所としての価値を認めてもらえたことなのです。