研究内容を 大まかにまとめると

研究内容を もっと詳しく!

ゼミナールでは、主に明治期から昭和期にかけての作品を学生一人一人が選び、研究します。作品選びや研究方法、研究対象は学生に委ねられているため、それぞれの興味関心にしたがって研究することができます。作品を研究する際には、作品内の一文やフレーズに焦点を当てたり、登場人物などから何かを考察したり、作者自身のことを踏まえて作品に向き合ったりするなど、様々な角度から考察することになります。研究した点に対して自分なりの答えを見出すことができた時には、達成感と共に、作品を通して「作者との対話」をしたような心地になります。

ゼミナールでは、自身の研究のみならず、他のゼミ生の研究内容を聞く機会が多くあります。そういった時には、知らなかった作品や知らなかった作者を知ることができます。さらに、自身では持ち得なかった「作品に対する目のつけ方」に刺激を受けることもあります。各自の興味の範囲外に存在したものを知った際には、視野が広がるだけでなく、それ以前には気付くことのなかった自身の興味を掻き立てられることでしょう。そういった経験の繰り返しの中で、皆さんの文学作品への向き合い方が変化するかもしれません。

4年間の学びの集大成として、卒業論文を執筆します。作品の選別から研究に至るまで、それまでに培った視点や興味関心を存分に発揮する機会となっています。そしてその際にも、様々な意見を受け、それを糧にしていくことができる空間になっています。興味を持った点を深く深く掘り下げ、研究し、言語化していくということは、まさに「作者との対話」と言うことができるでしょう。この作者との対話という行為を一際大切にし、本ゼミナールは締めくくられます。

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2023.02