研究内容を 大まかにまとめると

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芸術作品を鑑賞した際に「作者はなぜこの作品を創ったのだろうか」と素朴な疑問を持ったことはありませんか?私の場合は世紀末のウィーンを生きた画家、エゴン・シーレの作品に対してその疑問を抱きました。有名な画家たちは、それぞれが特有の作風を持っています。それは、感覚では掴めるけれども言い表すことのできないものです。その正体を探るには、研究対象とする作品が描かれた時期の画家の状況、当時の社会の様子、同時期の画家の作品等が重要な鍵であり、様々な面からの考察が必要になります。これらの散りばめられたピースを基に作品を紐解いていくと、初めて作品に触れた時に生まれた疑問に対する答えが自ずと見えて来るのです。

衣服は個性を表現することができ、人々の生活には欠かせない全世界共通の文化です。今日、我々が自由にファッションを楽しむことができるのは20世紀パリ・モードが深く関係しています。これまで上流階級のものであったファッションを身分問わず楽しむことができるよう、デザイナーらは数多くの功績を残し本来あるべき姿を指し示しました。
その中でも私は、オートクチュールデザイナーの頂点であるシャルル・フレデリック・ウォルトを中心に取り上げ、彼の作品の魅力とファッションの意義とはなにか考察しました。
その他にも、建築や映画など分野にとらわれず自身の「好き」を自由に研究することができるのが本ゼミの魅力だと思います。

ミュージカルと聞いて、どんなイメージを抱きますか。一口にミュージカルと言っても、ジャンルやテーマは多岐に渡ります。また、制作される国や地域によっても、その特徴は様々です。日本では、オリジナル・ミュージカルのほか、アメリカやオーストリア、フランスから輸入されたミュージカルも数多く上演されています。私は、フレンチ・ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』のフランス・オリジナル版と、日本版の比較を行ない、そこに描かれたフランス革命の特徴について考察しました。各国のミュージカル史や制作システムを理解するだけでなく、演劇学や音楽学、欧州史、フランス語を学ぶことで、その核心に迫ります。

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2023.02