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今日、人びとは消費の大きな自由を獲得しています。豊かな消費社会が、日々の生活の中で人びとに多様な選択肢を提示してくれるからです。しかし、選択肢が多すぎると、かえって選べないという問題が生じます。商品や商品に関する情報が氾濫する中で、適切な消費が行えないという問題です。それは、たんに選択を誤るというだけではなく、人びとの消費生活の安全を脅かすことにつながる危険性を有しています。モノとヒトのつながりがグローバル化する消費社会にあって、消費者の安全をめぐる問題を考えることはますます重要となっています。

今日の消費社会は、グローバル化を加速させています。多様な文化的要素が混ざり合うことで、その中から新しい消費文化が生まれます。消費文化のグローバル化は、消費の均質化や一様化を促進するだけではなく、一方では、消費のローカル化やハイブリッド化をもたらすことで消費生活を豊かにしていきます。こうした傾向は例えば、食文化に顕著に見られます。アジア各国におけるインスタントラーメンの好みの多様性、あるいは健康志向の高まりによる日本茶人気などがそうした事例として挙げられます。これからの消費文化の動向を探る研究は、面白そうなテーマが豊富にあります。

近年、日本のインバウンド消費は拡大傾向が続いていました。訪日外国人数が過去最高を更新するような状況が毎年続き、2018年と2019年には年間3000万人を突破しました。しかし、2020年に新型コロナ感染症が世界中に拡大したことで、インバウンド消費をめぐる状況は一変しました。2020年の訪日外国人数はおおよそ400万人に激減しています。新型コロナ感染症の影響は中長期的にもインバウンド消費を抑制する可能性が高いです。こうした状況を踏まえて、日本の観光政策をどうするかといった大きな課題が突きつけられています。インバウンド消費の将来を検討することは、日本経済の今後の成長を考えることでもあります。

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この研究室があるのは

社会学
2021.03