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ドラマ、マンガ、ゲームで、歴史を題材にしたものは多く、日本人は戦国時代が特に大好きです。
憧れの戦国武将はいませんか。地元で銅像になっている郷土の英雄はいませんか。人生の模範となり教訓を与えてくれた戦国大名はいませんか。
様々なエピソードに事欠かない戦国時代ですが、今知られている逸話はそのほとんどが江戸時代に創作されたものです。歴史的事実かどうかは、同時代の史料(古文書や古記録)をひも解いて検証しなければなりません。そうしたら、意外な姿がみつかるかも。

私の研究テーマは、戦国時代の近畿地方です。織田信長の登場以前に、当時「天下」と呼ばれていた畿内とその近国を支配していた三好氏、特にその最盛期をつくりあげた三好長慶とその重臣の松永久秀を研究しています。この二人、一方は保守的で優柔不断、もう一方は忠誠心のない梟雄と、かつては散々なイメージでした。
しかし、当時の史料を丹念に確認すると、長慶は室町幕府を事実上断絶に追い込んだり、久秀は意外と三好家に忠節を尽くしながら、家柄重視の室町社会を変革しようとしたりしていたことがわかってきました。

三好長慶は大阪平野の諸都市で政治・経済・文化の役割を分担し、多極的な領国経営をめざしました。松永久秀は奈良盆地において、寺社をしのぐ高層建築を備えた城郭を築きました。
現在は大都市への一極集中や画一化が様々な問題を生み出しています。奈良県は古代史ばかりが注目されますが、実は戦国時代も輝いていました。
歴史学は雑学ではなく、現在をより良くする視点やまちづくりのヒントを提供してくれます。

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2021.04