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この数年、日本語教育業界は大きな転機を迎えています。それは、外国人材の受け入れ拡大により、質量両面で安定した日本語教育の機会を提供することが求められるようになったことです。2019年末から世界に広まった新型コロナウイルスの影響で海外との行き来が減少した現在は少しペースダウンしたものの、日本語教員の公的な資格を創設しようという動きもあります。日本語教育は、大学生の卒業後の進路の一つとして明確に意識できるようになってきたのです。そこで、卒業後にすぐに現場で活躍できる人材を送り出せるような授業や実習のありかたについて考えています。

日本語の学習者は世界中にいます。国際交流基金の調査(2018年)によると、世界の142の国や地域で日本語教育が行われているとのことです。ではこれらの学習者が日本語を学ぶ場合、教え方はすべて同じでよいでしょうか。また、学習者の「誤り」は同じようなものでしょうか。
日本語に限らず、外国語を学習する際には、それぞれの母語の知識が「じゃま」をすることがあります。その「じゃま」の現れ方は母語によって違いがあることが多いです。台湾で日本語を教えた経験をとおして、中国語圏の日本語学習者の誤りについて関心を持つようになりました。

コンビニエンスストアでお弁当を買って「お箸はおつけしますか」と聞かれ、「不要」であることを伝えたいとき、みなさんは何と答えますか。「いいえ、大丈夫です」という人が多いのではないでしょうか。ですが、このような「大丈夫です」の使い方は日本語の教科書には出ていません。この「大丈夫です」の使われ方の広がりはほんの一例で、日本語学習者が教室で学ぶ表現と、実際に使われている日本語の間には違いがあることが多いのです。そこで日本語教育への応用のため、日本語母語話者、日本語学習者双方が用いる表現の比較をとおしてどのような違いがあるかを考えています。

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2021.04