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”今の私”は多くのことと関係して存在しています。身近なところでは家族、兄弟、友人の影響も大きいし、大きなところでは、時代というものとも関係しているのです。一つの例ですが、インターネットのなかった時代に生きていた人と、今の若い人では、人とのコミュニケーションのあり方や考え方も違ってきています。”今の若い人は”という言葉がよく使われますが、それは時代の先端にいて、時代の影響を多く受けている人たちなのです。そんな若い人達の意識は、今生まれてきている新しい意識、「現代の意識」なので、まだあまり教科書にも載っていません。そのような「現代の意識」に合う心理療法があるのではないか研究しています。

誰かの相談にのってあげて、本当に心からその人のことを思っていたのに、自分がしんどくなってしまって、その人を嫌に思ってしまったことはないですか?そういうこと、時々あるのです。そのことからも、きちんと悩みに寄り添うのには、知識と訓練が必要なことがわかります。話を聞くこと、夢分析、描画、箱庭などによって、無意識も含んだその人の心の全体を理解し、より良い関わりを探します。そのために、それらの技術を学び、研究しています。また、臨床では、一般的な心理の知識だけではなく、”私”が人の心をどう捉えるかが重要です。他ならぬ”私”が人の心をどう見るか、そのために、ユングや先人の臨床の知見は、とても参考になります。

傷ついたり、悲しいことがあって落ち込んでいるときに、前向きに!ポジティブに!と言われて、余計に辛くなった経験はありませんか?悩んだり落ち込んだりすることは、一見ネガティブなことに見えますが、そこからだけ得られる自分の宝もあるのです。無理してポジティブになる必要はありません。心の傷が致命傷にならず、それを養分として人が変化・成長できるためには、何が必要なのでしょう。人が悲しみや苦しみをなかったことにせず、きちんと悲しみ、自分の体験にするために、カウンセリングはあるのかもしれません。そんな時カウンセラーはどのような態度で寄り添うのがよいのでしょうか。そのことを研究しています。

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2021.04