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プロフェッサー 天理大学
人間学部 人間関係学科 杉山 晋平社会教育学/生涯学習論 -
ナビゲーター 2年生 貴村 陽香さん ※学年は取材当時
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「地域」を学びのキャンパスに!社会教育のおもしろさと可能性を現場で体感する。
皆さん、知っていましたか? 私たちが誰かと一緒に何かを学ぶ場は、「学校」だけではないんです。地域に目を向ければ公民館や図書館、博物館といった教育施設や、文化芸術活動の場としてホールや文化施設もあります。そこでは、小さなお子さんからお年寄りまでの「つながりたい!学びたい!」という気持ちにこたえて、ユニークな講座や学習プログラムが提供され、元気いっぱいサークル活動も繰り広げられています。そう、これが「社会教育」の世界。私たちのキャンパスは、「地域」です。仲間とともに地域に飛び出し、幅広い世代の方々と出会い、つながり、学び合う活動に参加して、この社会教育の魅力と可能性を目一杯体感し、楽しんでいます!
社会教育の未来をつくる多彩なプロジェクト、学生らしいアイディアと活力で真剣勝負。
さらに、地域住民や専門職員の方々と力を合わせて、地域の社会教育を支えるプロジェクトに取り組んでいます。子どもの地域探検、子育て中の父親同士の交流、高齢者学級での多世代交流、奈良のわらべうた遊び教室、地域の若者をつなぐサークルづくり、昔ながらの町家を活かした体験活動…、多彩なテーマの学習プログラムの企画運営に携わっています。挑戦するからには、学生ならではのアイディアと活力で貢献したい!目標を高く掲げる分、専門的な知識を必死に勉強するし、何度もフィールドワークや打ち合わせに出かけるし、学外での研修にだって参加します。ちょっとハードなゼミだけど(笑)、参加者の笑顔とみんなの絆が大切な宝物になります。
みんなの「学び」を地域づくりへと橋渡しする、「社会教育士」の専門性をみがく。
今、私たちの暮らしは、いろんな課題に直面しています。人と人とのつながりは薄くなり、子育てや介護が孤立を生むこともあります。子どもや若者の居場所や出番も減ってきました。いざ災害から命を守るための防災の備えはどうでしょう。国籍や言葉、障害の有無による差別を目にすることはありませんか。一人ひとりが幸せに、楽しく人生を送ることのできる地域をつくるために、今こそ社会教育の力が必要です。私たちは、行政・NPO・企業など、いろんな分野で「社会教育士」として専門性を発揮することを目指して、自分たちの実践経験をしっかり振り返り、ディスカッションを重ねて、成果発表や報告書の作成、卒業研究に取り組んでいきます。