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プロフェッサー 天理大学
国際学部 地域文化学科 奥島 美夏文化人類学、東南アジア地域研究 -
ナビゲーター 3年生 戸田 和順さん ※学年は取材当時
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日本の「隣人」東南アジアってどんな国々?古代から現代社会まで
東南アジアは中国とインドという古代文明のはざまで、多様な言語・文化・宗教が育くまれてきた地域です。近年は日本以上に発展・IT化したといわれるシンガポールやクアラルンプール、バンコクなどの大都会が出現する一方、山奥や熱帯雨林で農業や狩猟採集などをつづけている人々も多数います。かつて欧米や日本の植民地支配をうけ、東西冷戦にもまきこまれた東南アジアが、現在どのような発展をとげ、どんな課題を抱えているのか、一緒に学んでいきましょう。
フィリピン、インドネシア、ベトナム…経済発展と裏腹に出稼ぎや結婚で国を出る人々
東南アジア諸国では長らく、そして一部の国・地域では現在も、政治・経済情勢が不安定です。自然災害もさることながら、暴動、テロ、クーデーター、宗教紛争、少数民族への弾圧などもたえません。そのため、外貨を稼いで家族に仕送りしたり、よりよい生活を求めて国際結婚や留学などをする人々が毎年東南アジアから大量に流出しています。行先は欧米や中東などで、1980年代以降は日本にも多数の東南アジア出身者がやってくるようになりました。日本の工場や建設現場、病院や介護施設などで働く人々との共生について考え、課外活動でも多国籍街を訪ねて学びます。
東南アジアと日本を往来する大衆文化:ポップス、アニメ、食文化
東南アジアでは日本製の自動車や家電などだけでなく、いわゆるJ-Popやアニメ・漫画、ファッション、そして和食なども広く普及してきました。そして今、日本その他の国々とコラボしたり新たな作品を生み出す段階にきています。AKB48姉妹グループが活動し、日本との共同制作の映画やアニメが次々と生まれ、現地うまれの回転ずしやラーメンが人気をよぶ現在、ボーダレス化が加速する大衆文化の最先端動向を追い、分析してみましょう。