-
プロフェッサー 天理大学
国際学部 外国語学科英米語専攻 山本 享史英語教育 外国語教育 -
ナビゲーター 4年生 山下 龍一朗さん ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
研究内容を もっと詳しく!
英語教育でどのように人とつながっていけるのだろう
誰もが「学校」で経験する「英語」の「学び」。そこには人とのつながりを考えさせてくれる要素がつまっています。現在は各学校で設定されている英語の学習到達目標(Can-Do リスト)を活用した学校間の連携を探る研究に取り組んでいます。先生や生徒へのアンケート、インタビューを通じてデータを集めたり、まとめたりしています。また、ALTの先生を中心にした英語教育の連携活動の調査も始めたところです。生徒と先生、生徒同士、先生同士、あるいは家族や地域、さまざまなつながりの可能性を考えていきたいと思っています。現役の小、中、高校の先生方も多数、私の研究室を訪問して下さるのですよ。
外国語学習の目的と目標設定について考えてみよう
私は28年間、高校の英語科教員として、どうすれば英語の力を伸ばすことができるかということを考えてきました。そして生徒たちの英語学習に関する悩みを聞いたり、学習のサポートをする中で目標設定の大切さを感じてきました。同僚の先生方と話し合いを重ねて、系列の小・中・高校の一貫した学習到達目標表を作成するプロジェクトを2013年に立ち上げました。目標表は一回作ったら終わりではなく、常にそれをアップデートしていくことがとても大切です。今後も多くの先生、生徒たちとともに、がんばりと未来が見える英語学習目標について考えていきたいと思っています。
世界の人々は外国語をどのように学んでいるのだろう
現在は米国ハワイ州における言語教育について研究しています。ハワイは、さまざまな文化をもつ人たちがともに生きるということについて、多くのことを考えさせてくれます。絶滅危機にあったハワイ語の教育活動の広がりは先住民文化の復興に大きな役割を果たしてきました。多文化共生社会にあっては言語教育は社会の重要な関心事のひとつです。現在は文献やインターネット上での調査が中心ですが、今後は特に中学校、高校における英語とハワイ語の教育に焦点をしぼり、現地調査も考えています。学習者、教員といった現場の視点に立った外国語教育研究を行うことで日本の英語教育の可能性を広げていきたいと思っています。