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日本語を「母語」とはしない人々に日本語を教える日本語教育という分野を、自分とは関係のないものだと考える人もいるかもしれません。しかし、300万人近い外国籍住民が生活している今日の日本では、日本語を「母語」としない人々は実は身近なところにたくさんいて、今後は今まで以上に、彼らとともに生きていくことがあたりまえの時代となっていきます。ゼミでは、こうした多言語・多文化化する社会において日本語教育がどのような役割が果たせるのかを念頭に置きつつ、人がことばを学ぶこととはどのようなことなのか、そこで直面する課題とは何なのかを考え、彼らが置かれている社会的状況を日本語教育の視点から捉えようとしています。

私たちゼミ生が個々の興味・関心にしたがってテーマ設定を行い、留学生や海外で学ぶ独習者、国際結婚家庭の夫婦、結婚移住女性、外国につながる子どもなど、日本語学習者やそのご家族の方々などと継続的にかかわって、ライフストーリーのインタビュー調査などをさせていただいています。また、地域の日本語教室や近隣の学校などの教育現場で、学習支援をしながら教室の参与観察をさせていただくこともあります。継続的なフィールドワークを行って、自分でデータを収集・分析し、試行錯誤しながらオリジナリティーのある研究にまとめようとしていますが、その過程を通じて、日本語教育や日本語学習についての理解が深まっていると思います。

日本語教育学ゼミで研究対象となるのは、日本語学習者だけではありません。近年、「やさしい日本語」が注目されるようになってきました。国や自治体が発信する情報が「やさしい日本語」にどのように書き換えられているのかなどの取り組みに関する調査や、「やさしい日本語」を「日本語母語話者」がどのように認識・使用しているのかなどの調査もゼミでは行われています。多文化共生に向けて、「日本語母語話者」も巻き込んだ形で社会をどのように変えていくべきなのか、日本語教育の視点から考えています。

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2022.03