研究内容を 大まかにまとめると

研究内容を もっと詳しく!

老年看護学の教科書を執筆し、全国の多職種と共同研究を行っている教員たちと、ゼミ生たちとのディスカッションを通して、老年看護学の魅力と奥深さを分かち合います。目指すゴールは、高齢者とその家族が幸せになるための本物の老年看護学!そのためにも、高齢者と家族、社会、看護実践に還元できる研究を、多職種と共に探求し、共創します。研究シーズ(種)は、実習での気づきや学び、高齢者にとってもっと良い看護があったのではという振り返り、認知症と診断された祖父母と介護する家族を支えたいという熱い思いなどにあります。ゼミ生の「知りたい!深めたい!」から課題を見出し、高齢者や社会、現場が求めている意義ある研究を行います。

特に認知症高齢者の食支援について、多職種の実践家や研究者との共同研究によって開発しています。高齢者の生きがい調査では常に上位を占める食事。食べる喜びは生きる喜びにもつながります。しかし、認知症の進行に伴って食べることにも支障を来します。ですが、認知症の原因疾患や重症度による摂食嚥下障害の特徴をふまえた環境調整や食べる力を高める支援などによって、認知症高齢者は最期まで食べる喜びを保つことが可能なります。これらの研究成果は、新聞・テレビなどのマスメディアに取り上げられたり、国内外の学会での受賞につながっています。食支援は実習でも体験することが多く、ゼミ生も興味深い実践に貢献する研究を行っています。

私たちのゼミでは、主に高齢者に関する研究を行っています。実習経験等をもとにテーマを決め、学びを深めるためにディスカッションや文献検討を行っています。私は「食事環境の明るさが高齢者の食欲に及ぼす影響」をテーマに研究しています。実習で受け持った高齢者の方は、食事場所が食堂から病室へ変更後に食事量が低下していたため、ご本人に尋ねたところ「病室が暗いから」と教えていただきました。そこで、再び食堂へ変更した結果、食欲も上がり全量摂取できるようになったことから、本研究に取り組みました。ゼミ活動は、研究だけでなく、国家試験勉強や就職活動に対しても、先生方の手厚いサポートを受けています。

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2022.06