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「老後2000万円問題」が注目を浴び、2024年から少額投資非課税制度(NISA)が抜本的に改革されるなど、将来を見据えた資産形成が特に若い世代にとって重要になりつつあります。また、諸外国での物価の高騰・政策金利の引き上げを背景に、2022年に円安が大幅に進行しました。当ゼミではこのような現代の金融に関わる身近なトピックを取り上げ、国際金融の面白さを探求しています。本学部は国際ビジネスの第一線で活躍できる人材を育成することを目指していますが、学生たちには当ゼミでの活動を通じて自分なりに”現代社会のリアル”を理解し、身につけた知識や思考様式を実践の場で役立ててもらいたいと思います。

当ゼミでは3年次に教員の指定した文献を用いて金融論および国際金融論の基本事項や関連理論を学びます。そのために毎回、(1)文献の指定された箇所の担当者による報告、(2)教員が用意したその文献に関わる問題への取り組み、(3)そして最後に全体で議論、という3部構成で運営しています。このような進め方を採用することにより、各受講者が批判的に文献を読む能力を養いながら主体的に学ぶことができるように心がけています。なお、教員は米国で博士号を取得し、イタリアおよび台湾で研究教育活動を行ってきました。これらの世界の多様な地域での経験を通じて得た国際社会に対する多角的な視点を提供することも意識しています。

3年次に学んだことを足掛かりに、4年次に自ら研究テーマを設定して卒業論文を作成します。私は現在(取材当時)、「資産としてのアートの価値と株価」について研究を進めています。柏木先生は学生の自主性を重視されていて、何かテーマや具体的作業を与えるというよりも、私の話を聞いたり論文の草稿を読んだりした上で、そこからの方向性を提案するというスタイルで研究指導をしてくださいます。さらに、学びの段階でも研究指導でも先生の説明やコメントが簡潔でわかりやすいので、金融の複雑な事象について学びを深めることができ、また自分の研究を一歩一歩着実に進めることができています。

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この研究室があるのは

経済学
2023.08