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プロフェッサー 関西福祉大学
社会福祉学部 社会福祉学科 熊野 陽人コーチング学/トレーニング科学 -
ナビゲーター ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
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練習やトレーニングについて科学的に考える、コーチング学
コーチング学をひと言で表すと、「スポーツの練習・トレーニングと指導に関する学問」です。これまで多くの研究が行われ、運動やスポーツを行うと人間の身体にはどのような変化が起こるのか?人間の運動やスポーツにおけるパフォーマンスはどのような仕組みで行われるのか?といった原理・原則は明らかにされています。しかし、「どのようなトレーニングが効果的なのか?」「実際に行われている練習は本当に効果があるのか?」といった、具体的な練習・トレーニングの方法に関しては、まだまだ研究の余地がたくさんあります。
様々な「体力」「パフォーマンス」測定し、数値化する
走ったり、跳んだり、ボールを投げたり、バットでボールを打ったり、様々なパフォーマンス(動作)をスポーツの中で行います。そのパフォーマンスの基になるのが、人間の「体力」です。筋力、持久力、柔軟性、瞬発力、敏捷性など、様々な体力を持っているため、多様で複雑なスポーツを行うことができます。そのため、スポーツにおけるパフォーマンスを向上させるためには、その動きに最も関連する体力は何か?を知ることがまず必要です。体力を測定して数値化し、現状を知って改善するためのトレーニングを考える、これがスポーツパフォーマンス向上の第一歩になります。
どうやったら「高く」「遠く」跳べるのか?
私の専門競技は陸上競技の跳躍種目(走高跳、棒高跳、走幅跳、三段跳)です。これらの種目は1cmでも高く、あるいは遠くに跳ぶ能力を競い、日々人間の限界突破にチャレンジする種目です。どうやったら少しでも高く・遠くに跳べるのか?そんなことをテーマに、ジャンプ能力に関連する体力の測定評価や、効率良くジャンプするための動作分析、効果的なジャンプトレーニングの考案などを行っています。また、最近では、バレーボールやバスケットボールなどの他競技のジャンプトレーニング、また男女の性差に応じたジャンプトレーニングについても研究しています。