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近年、韓国でも北海道は大変人気のある観光地となっており、韓国人観光客の訪問数も著しく増加しています。中には、北海道の意外な場所が人気スポットとなるケースも見られます。呉ゼミでは、観光韓国語や韓国文化を学ぶとともに、訪日韓国人観光客の観光行動を調査・分析し、「なぜそのスポットやコンテンツが韓国人観光客に人気を集めるのか」「その情報はどのようなメディアやチャネルを通じて流通しているのか」といった視点から、その要因や背景について研究しています。また、学生たちは実際に、韓国語でおすすめの観光スポットやグルメ、コスメなどを紹介したり、モデルプランを作成してSNSなどを活用し、日本、特に北海道の魅力を発信する活動も行っています。既存のデータに加え、特に若年層へのリアルなフィールド調査を行うことで、観光業界や関連産業への有益な知見・提案を提供できると考えています。

国境や文化圏を越えるグローバル観光の現場では、異なる言語や文化との接触は避けられず、いわゆる「異文化コミュニケーション能力」が非常に重要とされています。観光に携わる人材にとって、この能力は不可欠であり、それを磨くことが呉ゼミの学びの大きな特徴のひとつです。具体的な取り組みとして、ゼミの授業では韓国の大学と連携し、定期的にオンラインでの学生間交流を行っています。学生たちはお互いの国の事情や文化について語り合う中で、異文化理解を深めると同時に、多角的な視点や国際的な感覚を養っています。

国際観光交流人口の拡大による地域活性化を実現するためには、観光の視点からも、グローバル化の視点からも、インバウンドとアウトバウンドの双方における人的交流の拡大が非常に重要です。呉ゼミでは、こうしたアウトバウンドの促進や若者の海外志向の活性化に寄与することを目的に、私の出身地である「韓国」への観光研修を実施しています。この研修では、韓国の観光文化について現地で実践的に学ぶとともに、将来を担う世代の国際感覚の育成や相互理解の促進を目的に、韓国の大学生との学生間交流も行っています。実際に、呉ゼミの卒業生の中には、ゼミや学部授業を通じて培った韓国語能力や国際的な視野を活かし、韓国の大手航空会社や新千歳空港の国際線、あるいは韓国人観光客の多い日本のリゾートホテルなど、国際観光の現場で活躍している人材も多数います。

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2025.05