研究内容を 大まかにまとめると

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アミノ酸には、互いに鏡に映した関係であるD体とL体の鏡像異性体が存在しますが、タンパク質を構成するアミノ酸はL体だけであり、ほ乳類などの高等生物にはD体は存在しないものと考えられてきました。しかし最近になって、D体も微量ながら存在していることが明らかになってきました。鏡像異性体は、右手と左手の関係に例えられるように、分子を構成する官能基は全く同じで、光学的な性質を除き物理化学的性質は同じです。そのため、単純な方法では生体試料中のD体とL体のアミノ酸を分離し別々に測定することは困難です。しかし、ちょっとした工夫をすることで分けて測ることができるようになります。続きは大学の講義『分析化学B』で。

長い間、ほ乳類などの高等生物には存在しないとされてきたD-アミノ酸。しかし、近年の分析技術の発展により僅かながら存在することが判明し、その生理機能に関しても次第に明らかとなってきました。中でもD-セリンやD-アスパラギン酸などのアミノ酸は脳などに比較的高い濃度で存在し、神経伝達物質として働くことが確認されています。D-セリンに関しては、その合成酵素も発見され、機能解析も進んでいます。一方、D-アスパラギン酸に関しては、未だに合成経路に関しても不明な点が多いです。私たちの研究室では、D-アスパラギン酸を中心に、各種D-アミノ酸の生合成系や機能に関して、培養細胞などを用いて解析を試みています。

アミノ酸以外にも、各種神経伝達物質やポリアミンなどの分析を試みています。ポリアミンとは、アミノ基を 2 つ以上含むアルキルアミン類の総称で、類似の構造を持つものが多く、分けて測定することが困難なポリアミン類も多く存在します。私たちの研究室では、キャピラリーガスクロマトグラフィー質量分析装置や液体クロマトグラフィー質量分析装置など、様々な装置を利用して、分離困難な生体内の生理活性物質の分析法を開発し、生体の解析に利用しています。

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