研究内容を 大まかにまとめると

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腎臓は老廃物の排出、血圧調節、水分と電解質バランス調整、造血、活性型ビタミンD生成などに関与し、体を正常な状態に保つために重要な臓器です。腎臓が慢性的に障害を受けることで慢性腎不全という病気となり、現在の医療では一度この病気を患うと回復することが出来ません。腎臓は扇の要のように生体の機能を支える重要な役割を果たす臓器で、腎機能低下により脳、網膜、心臓、肝臓など全身の臓器に影響が及びます。私たちの研究室では、慢性腎不全モデルラットを用いて、腎臓そのものだけでなく、肝臓、網膜や脳への影響を検討することで全身の健康維持効果を評価する研究をしています。

脂質には、温度によって固まりやすい脂質(飽和脂肪酸)と固まりにくい脂質(不飽和脂肪酸)が存在し、摂取する脂質の種類によって食後の生理作用が異なります。例えば、飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に置き換えるような食事をすることで肥満や糖尿病をはじめとした生活習慣病を予防できると報告する科学論文もあります。私たちの研究室では、様々な種類の脂肪を小麦粉に練りこんだマフィン(パン)を自作し、それらを摂取した被験者の血液や尿サンプルから「脂肪燃焼能力」や「糖代謝能力」を評価しています。私たちが毎日摂取する脂質の力で「肥満や糖尿病をはじめとした生活習慣病を予防できるか」、日々研究に取り組んでいます。

私たちの研究室では細胞、動物、ヒトを研究の対象として幅広い視野で研究活動をしており、薬品成分や食品・栄養成分の効果検証を試験管内、生体内の両方で行なっています。そのため、学生の「こんな研究がしてみたい」という希望を叶えることができます。自由なアイデア、発想で思う存分研究ができるという点が私たちの研究室の最大の魅力です。栄養生理学研究室でぜひ一緒に研究をしましょう!

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2024.03