研究内容を 大まかにまとめると

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我々人間を含め、生物は24時間間隔の生体内リズムを刻んでいます。朝起きて夜眠くなるのはこのメカニズムのおかげであり、この約24時間周期のリズムをサーカディアンリズムと言います。このリズムは、時計遺伝子の発現振動により起こされるものですが、様々な生体内物質の変動を調べることにより生体内リズムが分かります。うつ病や糖尿病の病態にはサーカディアンリズムが関わっていると考えられており、医薬品の効果も服用タイミングによって変化する可能性が考えられます。うつ病や糖尿病のモデル動物を使用した実験によって、サーカディアンリズムと病態の関連を明らかにする研究をしています。

糖尿病治療薬SGLT2阻害薬の時間薬理学的研究について一部紹介。 SGLT2阻害薬は腎近位曲尿細管のグルコース再取り込み担体を阻害し尿へのグルコース排出を促すのみならず、心・腎保護といった作用もある。これらの効果はどう引き起こされ、一日の中のいつ最大効果を発揮できるのか探る研究を進行中。
薬や病態の理解には未知・不十分が多く、研究対象として意義も魅力もあると私は信じる。糖尿病における新たなニーズを探し出し今後の治療の発展を支える使命を感じ、勝手に他の研究者をライバルと思い込み切磋琢磨できるのが研究室。 思い込みを十二分に発揮できる学生時代、大いに悩み、語らい、楽しみながら共に研究しましょう。

睡眠は人にとって必要不可欠なことは、多くの方がご存知だと思います。一方で、進化の過程において、一日の多くの時間を無駄にするという行為はどうしても無くせなかったのでしょうか?原始的な動物から、高度な知性を持った動物まで、必ずとる睡眠。そこにはきっと、生き物にとって重要な要素があるでしょう。近年の研究により、低血糖が睡眠の質を低下させたり、睡眠時間が短いと高血糖になりやすいといったことが報告されています。睡眠と血糖値の関係について調べることで、増加傾向にある糖尿病患者を減らす鍵が見つかるかもしれません。睡眠測定器と血糖測定器、そして調査票を用い、その鍵に迫ります!

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2024.03