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プロフェッサー 城西大学
薬学部 薬科学科 小糸 寿美神経科学 -
ナビゲーター ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
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ニューロンだけではない。グリア細胞が大事!!!
脳の細胞にはニューロンがあることはよく知られているけれど、ニューロンの他にグリア細胞があって、ニューロンよりも何十倍も多く存在しているのです。一昔前はグリア細胞は脇役って言われていたけれど、グリア細胞なしではニューロンは生きてはいけないのです。グリア細胞にはアストロサイト、オリゴデンドロサイトとミクログリアがあります。それぞれがお互いにどのように影響し合っているか調べていきます。
神経の伝達速度を決めるミエリン鞘ってなに?
ミエリン鞘はニューロンの軸索の周りにオリゴデンドロサイトがぐるぐると巻きついた高等動物特有の構造物です。ミエリン鞘があるおかげで、神経伝達速度は100倍くらい速くなるのです。このミエリン鞘が壊れる病気があって、中でも有名な病気が多発性硬化症です。この病気は歩けなくなったり、目がみえなくなったり重篤な症状がでる難病なのです。ミエリン鞘がどのように巻くのか、どのように維持されるのか、どのように傷害を受けるのか、壊れてしまったミエリン鞘はどのように再生できるのかについて研究しています。