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北海道にのみ生息している野生動物エゾシカ。一時は絶滅の危機に瀕していたものの、保護政策や牧草地の拡大などによって50年前から増加。現在では、農作物の食害、車との衝突、樹皮を食べられた樹木が枯れるなど人間社会だけでなく自然生態系への影響も心配されています。研究室では地域資源を活用した地域活性化をテーマに様々な研究がなされていますが、今日は、私の「シカ体験」を紹介します。
7月某日、野生のエゾシカを捕獲して飼育した後に食肉加工やペットフード加工をしている事業者へのヒアリングや知床森林生態系保全センターさんの協力で、エゾシカの樹皮食いからイチイの木を守るためのネット巻き体験をしました。

1月某日。西興部村猟区管理協会さんの協力で、エゾシカの資源管理と活用をテーマに2泊3日で研修してきました。そのなかではエゾシカ流し猟に同行、撃ったシカを回収する作業を手伝いました。その後、ハンターさんが解体する様子を見学したり、エゾシカ肉の流通の課題や肉以外の活用についてレクチャーを受け、シカ革を使ったクラフト制作にもチャレンジしました。野生動物を相手に猟をすることの大変さをリアルに感じました。世の中では「ジビエ」が注目されていますが、必ず出てくる肉以外の部位の活用について、現場を体験したからこそ、改めて問題の大きさに気づかされました。

こちらも1月某日。冬の知床を訪れました。私たちの学科のOB(現地で観光事業を経営し自らもネイチャーガイドとして活躍しています)に案内してもらい、スノーシューを履いて、知床開拓の痕跡を確認したり、原生林の中を歩いたり、雄大な景観を楽しんだりしました。歩きながら自然環境のレクチャーも受けましたが、通常のツアー客は聞くことのできないだろう、ガイドツアーの実情についての話は勉強になりました。ツアー途中では、たくさんのシカにも出会えました。西興部村のシカとは違い、ヒトがかなり近づくことができます。その理由は・・・ここにきて自ら体験して確認してみませんか?

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2024.03