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プロフェッサー 東京農業大学 北海道オホーツクキャンパス
生物産業学部 自然資源経営学科 菅原 優農業経営学/地域再生/震災復興 -
ナビゲーター 3年生 高橋 栄多さん ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
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ゼミでは地域経済の基礎を学習し、研修先では実践現場の経営者からマネジメントを学ぶ
普段のゼミでは、『地元経済を創りなおすー分析・診断・対策ー』という著書をテキストにして基礎的なことを学習をしています。ゼミ研修では実際に、大規模に乳牛を飼育してカフェや農産加工といった6次産業化に取り組む酪農家へ伺い、お客さんのための品質面でのこだわりや牧場で働く従業員のために、定期的にミーティングをして「作業の見える化」をしっかり経営者が行っていて、マネジメントの重要性を現場から学ぶことができました。
福島の原発事故後の被災地農業の復興支援に携わる
菅原先生は、東日本大震災による原発事故後の農業再生に向けたプロジェクトで、福島県の浪江町や双葉町の復興支援に向けた取り組みを行っています。私も東北出身で何か福島の復興支援に繋がることができないかと思ってこのプロジェクトに1年生から参加しています。米以外の園芸品目として推奨されているブロッコリーの収穫を実際に現地の方にコツを教えてもらいながら取り組みました。実際にスーパーなどで売られているものよりもブロッコリーそのものは大きく、収穫から出荷、市場流通の流れを理解できました。
複数のメンバーと一緒に課題解決のためのワークショップを行って解決の糸口を探る
この福島県の原発事故後の農業再生の課題は、農業の担い手を確保することも大事なのですが、営農再開をした農家の方から「新たな品目で何を作ったらいいか学生目線で提案してほしい」と伺い、ワークショップでメンバーと考えました。SWOT分析という手法をつかったのですが、一人で考えている時には思いつかないような案がみんなから出てきて、新しいアイデアにつながっていくのが面白かったです。自分のアイデアが採用されなくてもいいので、みんなで課題解決をするプロセスが重要だと思いました。