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サウンドデザインは、現代社会における課題や問題を多角的な視点から分析し、音や音楽、デザインを用いた解決法を提案していく分野です。私達の生活の中には多種多様な音が存在しており、至るところに問題や課題があります。サウンドデザイン・ゼミではそれらを探索し、解決に導いていく手法を学び、実践していきます。音や音楽に関する基礎知識や、音響・聴覚心理学に関する学習と並行して、近年のゼミ活動では駅構内の発車音と騒音に関する分析や、消毒液を利用した際の音デザインの検討などを行ってきました。

「モノ」がからむ解決方法を提案する場合、実際に人の手に触れられる形まで落とし込み、評価や検証をしていく必要があります。そこで、サウンドデザイン・ゼミでは、大学内に設置されている3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタルファブリケーション設備の使い方やプログラミングを学び、提案した解決方法を「モノ」として具現化していきます。例えば、人に気づかれないデザインの防犯ブザーの開発や、手洗い時間を認知しやすくする音の出るプッシュ式ハンドソープの開発など、ものづくりの技術を駆使することで実践的に解決方法を検証していきます。

問題の解決方法を提案をするだけではなく、本当にその提案が良い結果をもたらすのかどうか、評価を行うことが重要です。人の手に触れることで提案時の盲点や新たな視点が明らかとなり、提案した手法の改善に繋がります。このため、アンケートや実験、発表での議論等の機会を通じて提案した手法を多角的に分析し、評価していきます。サウンドデザイン・ゼミでは、このような問題の発見、解決方法の提案、具現化と評価 、そして発表というプロセスを繰り返すことで、人間と音・音楽との関係をより良いものにしていくことを目指しています。

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2023.02