研究内容を 大まかにまとめると

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ベテランと新人とで大きく差の出る看護技術が、患者への「触れ方」です。例えば、寝返りを助けるとき、患者が安心して体を預けられるよう「この部分をこのタイミングで支える」といった技術が必要です。このようなベテランの優れた技術は、経験によって身につけた技であるため他者に伝えるのは難しいとされてきました。そこで、指先と手の平にセンサを装着し、ベテランと新人とで寝返りを助けるときの圧力の違いを明らかにしました。その結果、新人は手の平がうまく使えず、中指や人さし指に圧が集中していることがわかりました。現在は、グラフに出る数値で自分の手の圧をリアルタイムで確認し、修正しながら練習するシステムを開発中です。

近年の研究において「便秘」は生命予後や生活の質に影響をもたらすといわれています。便秘の割合は年齢が上がると共に増加することから、超高齢化社会をむかえた我が国において便秘の改善は大きな課題となっています。便秘のケアは、肛門の先にある直腸というところに便があるかどうかで方法が違ってきます。そのため、看護師は肛門に指を入れて便があるかどうか確認することがありますが、患者さんにとって大きな苦痛です。そこで、便があるかないかをエコーの画像で判断する研究に取り組んでいます。現在は、この技術を使ってもらえるようにエコー技術修得のプログラムを開発し、訪問看護や病院で実施してます。

私たち学生は、大学の講義や演習で得た学びをもとに、病院や施設などで「実習」をします。実習で行う技術の一つに「清拭」があります。清拭は、入浴やシャワー浴ができない場合に行われる援助の一つで、お湯で絞ったタオルで身体を拭きます。入浴やシャワー浴と比べて負担が少ない一方で、タオルで拭くだけでは「温かさ」を感じることできるのか疑問を感じました。そこで、温かさを感じてもらうには、どのくらいの温度のお湯で絞ったタオルがいいかをサーモグラフィーを使って実験しました。看護師になったら、ゼミで得られた成果を使って「根拠をもった技術」を患者さんに提供できるようになりたいと思います。

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2024.05