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プライマリ・ケアとは、子供から高齢者まで、病気の時も健康な時も、健康と生活に関することをいつでも気軽に相談できる、住民のための身近な医療です。少子高齢化とともに医療過疎地域が増え続けるわが国では、このプライマリ・ケアが大変重要視されています。疾病予防、治療、リハビリテーションまで、その守備範囲は幅広く、地域で生きるその人に必要なケアを丸ごと提供する医療がプライマリ・ケアです。看護の視点から地域の健康問題を見つめ、看護の立場からできるアプローチは何か?看護師の「生活者をケアする力」をプライマリ・ケアで活用する研究をしています。

ナース・プラクティショナー(NP)とは、高度な医療知識と技術を持ち、自律的に医療を提供する看護師です。すでに諸外国では多くのNPが処方権を持って医療を提供していますが、まだ日本では法制化されていません。しかし今後、地域医療を推進する本国でも、地域の健康を守るゲートキーパーとして、適切な医学的判断と倫理的配慮に基づいて患者中心の医療を提供するNPがますます求められることになるでしょう。本学の看護学修士課程 NP養成コースでは、講義・演習・実習を通じ、臨床推論力、高度な医療技術(特定行為含む)、倫理的意思決定力、チーム医療の提供力、地域アセスメント力といったNPとしての実践力を習得します。

2020年のCOVID-19流行当初より、本学の看護教員も医療の実践者として、行政・保健所、医療機関、介護施設等の要請に応え、クラスター対応、感染対策研修、コンサルテーション、住民ワクチン接種など、様々な支援活動を行っています。COVID-19が社会経済に大きな打撃を与える中、支援のフィールドは、医療・介護・福祉のみならず、商業・飲食業、学校、保育園、ライブエンターテイメント業、ホテル業等、多岐にわたっています。人の暮らしの営みは、健康に支えられています。看護は、実際のケアを通じて健康を守る仕事。看護教育においても実践者としてリアリティのある看護を探求することが重要だと考えています。

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2024.05