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ヒトリシズカはセンリョウ科に属する多年草である。北海道にも木々に覆われて日差しの少ない湿った場所に自生し、他の植物の芽吹きが少ない春先にかわいらしい白い花を咲かせるので誰でも見つけられるだろう。ヒトリシズカは民間薬としても使われていたことがあり、いまでは化粧品原料にもなっている。この植物からヒトリンと名付けた成分を見つけ出し、化粧品メーカーとの共同研究から皮膚に対しての有用性を明らかにした。

漢方薬の原料である生薬として最も使用量の多い薬用植物カンゾウは主薬用成分であるグリチルリチン酸を植物体内で作り出している。生薬「カンゾウ」は全て外国からの輸入に依存している状況にある。生薬「カンゾウ」の品質の向上と安定供給は漢方薬の利用において必要不可欠である。グリチルリチン酸を高濃度で含む薬用植物カンゾウのを開発し、植物体内での生成メカニズムの解明にも取り組んでいる。

北海道は日本の約5分の1の面積を占め、気候も地域ごとに異なっていることから、いろいろな植物が育ち、また、地域特有の植物も自生している。研究室では北海道で採集可能な植物を研究試料として、未だ誰も発見していない成分を探し出すことを目的に、植物の成分を探索している。見つけ出した成分はNMR(核磁気共鳴装置)から得られるデータを解析して、その化学構造を明らかにする。

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この研究室があるのは

創薬化学
2024.05