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プロフェッサー 北海道情報大学
経営情報学部 システム情報学科 佐藤 隆雄リモートセンシング/宇宙惑星科学 -
ナビゲーター ゼミ生さん ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
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地球観測衛星データ×地理空間情報分析×深層学習で宇宙情報の利活用を促進します
今日では、多種多様な地球観測衛星データの多くが無料で公開されており、QGISやGoogle Earth Engineといった地理空間情報を分析するソフトウェアや深層学習などを用いることで、以前より簡単に、より詳細に「今日の地球」を調べることができます。本ゼミナールでは宇宙情報の利活用方法の修得を目標に様々な研究を実施しています。例えば、深層学習の手法を用いて生成した偽の衛星画像を本物と識別するための特徴を分析したり、解像度の低い画像から高い画像を生成する超解像技術のいくつかの手法を航空写真に適用し、超解像画像の評価を行っています。
ドローンリモートセンシングによる小麦の収穫適期予測~地域の課題解決に向けて~
本学が位置する江別市は、石狩管内でも有数の小麦産地です。小麦の栽培では、収穫適期を見極めることが難しいとされています。小麦は成熟に近づくと、水分が抜け落ち、穂が緑色からクリーム色に変化します。収穫適期は穂の水分率が35%まで下がった時とされていますが、全ての穂に対して水分率を調査することは不可能です。そこで、我々は植生の活性度を示すNDVI(正規化植生指数)を測定できるドローンを用いた圃場観測を行い、このNDVIの値と穂の水分率の対応関係を調べることで、小麦の収穫適期を予測する研究を進めています。地域の課題解決に向けて、学内の教員だけでなく、農家さんや市役所の方々との共同で実施しています。
地上望遠鏡や探査機によるリモートセンシングで地球の双子星、金星の謎に迫る
大きさや質量、誕生の類似性から金星は地球の双子星と呼ばれていますが、今日の姿は似ても似つかないものです。金星は全球を厚い硫酸の雲で覆われています。地球に限らず雲は惑星全体のエネルギー収支に大きく寄与するため、この雲の分布や雲を形成する微量大気の時空間変動を調査することが重要になります。我々は、ハワイ島にある「すばる」望遠鏡やNASA赤外望遠鏡,日本の金星探査機「あかつき」の光学リモートセンシングデータを用いて研究を進めています。また、現在進行中の水星探査機「みお」や火星衛星探査計画「MMX」にも参画し、日本の宇宙科学探査に貢献しています。