研究内容を 大まかにまとめると

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医療機器の高度化・複雑化している現代において、臨床工学技士のニーズは高まっており、高度先端医療に欠かすことのできない存在となっています。そしてチーム医療の一員として各種治療機器を用いた生命維持管理装置の操作・管理を行います。例えば、コロナに感染して呼吸が苦しくなり、悪化・重症化した場合は、最後の砦としてエクモを装着して呼吸をサポートします。エクモには人工肺という血液を酸素化する役割があります。この人工肺の酸素化能や結露によって排出される水分量を研究し、そのデータを臨床にフィードバックすることで治療スタッフや患者さんにとって有益な情報となります。このような研究を進めています。

ITやAIの活用により、ロボット支援手術など高度先端医療が積極的に行われる時代になった。身近な医療の現場においてもITやAIをさらに活用して、より効率的な運用など改善できる場面が多々あると考えています。例えば、一般病棟で人工呼吸器を装着している患者さんがいた場合、離れた場所からアラームが聞こえなかったり、アラームの原因が何なのか瞬時に把握することが難しい。これが大きなトラブルに繫がる危険性があります。そこで離れていても携帯電話からアラームやメッセージを把握できれば、より適切な対応が可能となりす。このようにITやAIを駆使した医療機器の利便性や安全性などを発掘し実用化する研究に取り組んでいます。

医療の現場や学内での教育では、OJTや資料による教育が主流であり、再現性など何度でも繰り返し行うトレーニングは難しい現状にあります。この改善策としてめVR(バーチャルリアリティ)を用いた教育方法に取り組んでいます。例えば、学内実習において、人工心肺での回路組み立てや充填方法、さらには臨床現場を疑似体験できるよう実映像を360°で表示し、現実に近いリアルな環境で何度でも繰り返しトレーニングを行うことができます。さらに、その行動や結果をデータ化して改善していくことで学習理解度の向上に繋がります。このようにVRを用いた社内教育、学内教育、医療の現場で活用できる教育システムの構築を研究しています。 

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この研究室があるのは

生体機能代行装置学
2024.03