-
プロフェッサー 明治大学
総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 小松 孝徳認知科学,ヒューマンエージェントインタラクション,ユーザスタディ -
ナビゲーター 博士前期課程1年 大島 寛斗さん ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
研究内容を もっと詳しく!
研究の対象は全ての人間です
最近では一般家庭にもロボットが導入されています。例えば『Alexa』や『Google Home』など音声操作で生活をより豊かにしてくれるAIや、ロボット掃除機『ルンバ』などのロボットがどんどん生活の一部となってきています。ではもしそのロボットが問題を起こしたら、間違った情報を喋ってしまったら、皆さんはどう感じますか?ではもし、そのロボットの見た目が違ったら、その後の対応が違ったら、あなたの感じ方は変わりますか?私達は人間がどのように感じるのかを調査しています。
実験の環境をしっかり整える
実験の結果はちょっとしたことで変わってしまいます。例えば、部屋が『広い』のか『狭い』のか、また、『隣に誰かいる』のか『隣に誰もいない』のか。私達はロボットのどのような要素が人間に与える影響について調べたいのかをしっかりと確認し、そのデータがしっかりと取得できるように実験環境を整える必要があります。
アンケートの結果は統計をとって考察します
実験で得られたデータは全て統計をとった上で考察をします。統計とは実験の結果が科学的に差があるかどうかを判定してくれるものです。一口に統計といっても様々なものがあります。例えば調べたい条件が1つなのか2つなのか、同じ人が全ての条件の実験に参加するのか条件ごとに参加者が違うのか。これら全てを総合的に判断して、自分の行った実験の条件に合った統計方法を模索する必要があります。そうすることで、科学的に人間は対象をどのように感じているのかを明らかにすることができます。