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地域福祉への貢献を可能とする人間性の概念について抽出、分類、解釈しました。階層的クラスター分析と対応分析という方法の結果にもとづき考察を行い、概念の整理を試みました。そこで得られた知見は、信頼関係が築ける人間性、気持ちの優しい人間性、問題解決に必要な能力をもつ人間性、相手を受容する人間性、人々にできる活動を考える人間性、主体的に生活ができる人間性、人の声(意見)に応える人間性、愛情が持てる人間性、住民と協調できる人間性といった概念です。この研究知見は、地域福祉の推進を考える上でヒントになり得ます。

民生委員制度の発足100 周年(1917-2017)、民生委員法の制定70周年(1948-2018)を踏まえ、今日における民生委員の実態や状況について赤穂市に焦点を当て、政策提言を行いました。赤穂市と同民児協の協力を得て実施した谷川研究室の調査では、地域福祉に役割を果たしてきた民生委員は、さまざまな悩みや不安を抱え、住民への対応や必要を感じ、理想の条件を描き、一定のストレスにも晒されていることが明らかになりました。そこで、どう問題解決していったらよいか分析を行い、今後の展開に資することをねらいとして14の提言にまとめたのです。

現場に根ざした介護と福祉のため、主に兵庫県佐用町をフィールドに、社会福祉法人はなさきむら、NPO法人さつき、㈱介護共育研究会の関係者と協働し、見る・考える・行動するの3つの過程からなるアクション・リサーチを実施しました。そこから現場目線による、介護と福祉に役立つテキストを作成し、出版にまでこぎ着けました。当時、『介護福祉学事典』(p.200)には「アクション・リサーチを明確に掲げた研究はない」とあるように、介護福祉学分野における本邦初のアクション・リサーチを用いた研究成果となっています。

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