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北海道における人類の歴史はどのようにして始まったのか?それはアフリカ大陸からユーラシア大陸への人類の拡散のストーリーのなかにどのように位置づけられるのか?この大きな問いに答えていくために、氷河期の北海道に残された人類の活動の痕跡を探し出す発掘調査を続けています。対象としているフィールドは北海道南西部の尻別川流域です。喜茂別町・倶知安町・京極町・ニセコ町・蘭越町域を流れる尻別川沿いには、3万年前から1万年前にかけての氷河期の遺跡が数多く点在しています。海外の研究者も注目するこのフィールドを対象に、様々な自然科学の分野の研究者との共同研究チームを組みながら、国際的・学際的な調査を続けています。

大学博物館には北海道の先史時代研究の第一人者である吉崎昌一先生が収集した考古資料の他、平野利氏から寄贈されたアイヌ民族資料が所蔵されています。学芸員資格の授業やゼミなどで、これらの資料を使って、保存、管理、展示方法について学ぶ他、レポートや卒業論文の資料として活用されています。学園祭では、博物館実習生が中心となって企画展や勾玉づくり、アイヌ文様の砂絵作りなどを企画・実施しています。博物館を活用しながら学芸員資格や研究を進めることができます。

北海道にはいくつ市町村があるか、実は知らない人が多いのが現状です。市町村名は知っていてもどこにあるのか等、詳しいことはわからないという声を多く耳にします。そこでゼミでは北海道の市町村の歴史やそこから育まれた文化について調べ、フィールドワークを通し見て学びます。さらに地域が抱える問題点等を明らかにし、歴史・文化を活用して何ができるのかについて考えます。この他、博物館所蔵資料などを使って北海道の旧石器時代やアイヌ文化について学び、研究を行っています。

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2025.06