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プロフェッサー 城西大学
薬学部 医療栄養学科 神内 伸也分子生物学/遺伝子発現制御 -
ナビゲーター 4年生 金子 萌さん ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
研究内容を もっと詳しく!
機能性食品の抗アレルギー作用により、食物アレルギーの軽減を目指す!
健康食品として用いられているマンネンタケ(霊芝)の菌糸体から抽出された成分には、様々な生理活性が発見されており、免疫調節や抗腫瘍、抗ウイルス、抗酸化作用が明らかになっています。しかし、これら生理活性が体にどのように機能することによって発揮しているのかはよく分かっていません。さらに、この成分には身体にとって良い効果がまだまだあると考えられていますが、その他の作用については研究がなされていません。私たちの研究室では生活習慣病の改善および予防を目的として、この成分の効果について研究を行っています。
食品や食品成分は、糖尿病による脳障害悪化を予防・軽減できるだろうか?
生活習慣病の一つである糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで生体に対して多大な悪影響を及ぼし、様々な病気や合併症を引き起こすことが知られています。特に、脳へ与える影響は大きく、脳梗塞の前段階である脳虚血を発症すると、糖尿病ではないものと比べて著しく脳障害が悪化します。本研究室では、糖尿病により悪化する仕組みがどのように起きているのかについて研究しています。また、日常的に食べる食品の中に脳障害に対して予防や軽減効果を示すものがないかを探索しています。
糖質として果糖を過剰に摂取しても大丈夫?
果糖は、清涼飲料水など多くの加工食品に使用されていますが、ブドウ糖と比べて過剰な摂取が肥満や脂質異常症などを引き起こすことが問題視されています。肥満や脂質異常症は、栄養摂取が過多になることで、身体が使うエネルギーの残りが脂肪として蓄積されることで発症します。栄養成分をエネルギーに変換する働きをするのが細胞内の器官であるミトコンドリアですが、フルクトースはその働きを抑えることでエネルギーを脂肪として蓄積することが考えられています。本研究室では、フルクトースの摂取が代謝反応に与える影響や、ミトコンドリア遺伝子の発現に影響を及ぼす遺伝子の修飾について研究しています。