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プロフェッサー 城西大学
薬学部 医療栄養学科 加藤 勇太臨床栄養学 -
ナビゲーター 4年生 T.Mさん ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
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栄養管理とは?自己管理としての栄養管理
栄養管理は入院患者さんに対するものだけではありません。患者さん自身が行う自己管理もまた、栄養管理のひとつです。糖尿病、高血圧などの生活習慣病は、すぐに治るものではありません。だからこそ、そのような病気をもつ患者さんに対しては、自己管理を高められるような支援が大切ということです。
自己管理をお手伝いするためには、その人の生活背景を理解することが大切。
自己管理といっても、自分で節制するのはなかなか難しいですよね?栄養相談では、食事や栄養の情報提供だけでは解決できません。なぜかというと、患者さんの栄養や食事の問題点や課題の裏には、さまざまな生活背景が隠れているからです。例えば、ストレスが溜まる、そしてついついお菓子を食べてしまう、なんてことはないでしょうか?ストレスが原因なら、そのストレスを管理していく必要があるということです。また、やる気を出すお手伝いもします。
「言葉」をデータとした「質的研究」という新たな研究方法を利用。
私たちの研究室では、「質的研究」という新しい方法を用いています。この研究方法では、よく用いられている「数値」ではなく「言葉」をデータにするので、数値では明らかにできないことがわかります。例えば、ストレスを管理するための方法には、1.ストレスを感じなくする、2.ストレスをお菓子を食べる以外の方法で解消する、3.ストレスを解決する、などが分かっています。新しい研究方法なのですが、人が解析装置なので、とても根気のいる作業です。しかし、よく考えることが必要なので、考察力・洞察力が磨かれています。