研究内容を 大まかにまとめると

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油を構成する「脂肪酸」には様々な種類があり、それぞれが異なる機能を持つことがわかりつつあります。例えば魚油に多く含まれるエイコサペンタエン酸、ドコザヘキサエン酸には脂質異常を改善する役割が知られています。研究では構造に二重結合を1つ含むモノ不飽和脂肪酸に注目し、肥満や糖尿病などの生活習慣病に対する効果について、インスリン抵抗性などの病態、脂肪の量と質への影響、様々な機能を担うたんぱく質の発現量などの側面から調べています。

肝臓は、脂肪を合成したり、血液中に供給したり、分解したりする、脂肪代謝の中心組織の1つです。様々な化学物質の中には、肝障害を引き起こすものがたくさん知られています。その中には肝臓に脂肪が蓄積する「脂肪肝」を引き起こすものがあり、脂肪肝が悪化すると肝臓の機能が大きく損なわれます。研究では、化学物質が脂肪肝を引き起こすメカニズムを調べるとともに、脂肪肝を改善する方法を探索しています。

全ての化学物質が体に有害というわけではありませんが、有害化学物質もたくさん知られています。体に有害な作用を示すためには、体の中にどのくらい入り、どのくらいとどまり、どこに働くかが重要なポイントになります専門用語では体内動態と特異作用といいます。研究では、フッ素を含む化学物質を取り上げ、体の様々な部位への残留性の高さを調べるとともに、組織にどのくらいの化学物質があると、どんな有害作用が出るかを調べています。

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2024.03