研究内容を 大まかにまとめると

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ハーブや漢方など天然素材は薬として有用な資源であることは以前から知られています。この地球上に存在する生物はすべて天然資源といっても過言ではなく、植物はもちろん、キノコや目には見えない微生物も含まれます。医薬品開発の長い歴史をもってしても、その一部分しか研究されていないことが分かっています。つまり、いまだ見つけられていない天然成分は無数に存在するといっても過言ではありません。私たちが普段何気なく見過ごしている草花も、研究されてないだけで薬のタネとなる成分が眠っているということもあります。そのような自然に眠る薬のもとを”宝さがし”感覚で見つけます。

薬のタネとなる成分にはそれぞれのカタチ=化学構造があります。実は薬となる成分はそのカタチをほんの少し変えるだけでヒトへの作用が数十倍、数百倍になることがあります。そこで、天然から見つけ出された成分をもとに化学合成によってさまざまなカタチに変換し、自分だけのオリジナル成分を生み出します。ここで生み出される成分のほとんどが世界初の新規化合物!!もちろんどんなカタチにするかは完全に自由!!それだけ可能性は無限大!!

認知症薬や抗がん剤、抗生物質など薬には様々な種類があります。成分を見つけたり、作ったりしただけではその成分がどのような薬になるかはわかりません。成分の薬としての可能性を知るファーストステップが生物活性試験です。試験は数多くの種類があり、酵素、細胞、微生物など様々な方法を用いて実施します。自分の作った成分がどのような薬になるのか、その秘めたる能力を発掘できるのは自分たちだけ。この生物活性試験を通じて世界初、自分で手掛けた薬のタネを芽吹かせます。

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2024.03