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プロフェッサー 城西大学
薬学部 薬科学科 田中 享消化管薬理 -
ナビゲーター 博士前期課程1年 飯塚 亮さん ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
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細胞内のカルシウムイオン濃度を制御する。
細胞が刺激を受けると細胞内のカルシウムイオン濃度が上昇し興奮します。胃酸や消化酵素(ペプシノーゲン)を分泌する細胞の細胞内カルシウムイオン濃度上昇を抑えてくれる物質があれば、胸焼けや胃粘膜の荒れが抑えられます。私たちの研究室には、細胞内カルシウムイオンの変化を観察できる顕微鏡システムが有り、様々な実験に応用できます。
胃の荒れを抑え、胃の運動を整える。
胃潰瘍は胃酸やペプシンなどの攻撃因子と粘液や粘膜の血流などの防御因子のバランスが崩れることで発生すると考えられています。私たちの研究室では、ある短鎖ペプチドの抗潰瘍効果を研究しています。また、胃の運動に関与するホルモンの作用機序について研究もしています。胃の調子を整えておかないとご飯も美味しく食べられませんよね。
天然物資源の中からピロリ菌に効く成分を探します。
ピロリ菌は、胃潰瘍や胃炎の原因菌として知られています。日本人はピロリ菌の感染者が多く、50歳代では約半分の人が感染していると言われています。胃癌のリスクも高くなることから、除菌が推奨されています。城西大学薬学部薬科学科には天然物化学研究室があります。共同研究することで、ピロリ菌に効く成分を探しています。