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「住み慣れた家、地域で自分らしい生活を続けたい」というのが多くの高齢者の願いだと思います。しかし加齢に伴い心身の不調や生活のしづらさが増えてくるのが高齢期です。そのような健康や生活に対する不安や困りごとを高齢者自身や家族だけで解決するのではなく、社会で助け合って解決を目指すのが社会福祉です。また「不安」や「困りごと」の中身は、高齢者のそれまでの人生が反映されるので多様です。本当に求められる支援を行うために、高齢者の生の声を聴き、理解を深めるようにしています。

介護が必要になる一因には、足腰の力の低下や認知症の発症があります。それらを防ぐには、栄養バランスのよい食事や運動だけではなく「外出して他人と交流する」という社会的活動が効果的と言われています。また、介護が必要になっても、認知症になっても、社会的活動に参加することで、その症状を改善したり悪化を防ぐという効果もあります。しかし高齢期になると社会参加の機会が失われがちです。高齢者の社会参加の機会を増やすために、どんな支援をしたらよいか、実践を通して考えます

ゼミ生には、社会福祉や介護福祉の資格取得を目指す人が多くいます。高齢者や地域の福祉専門職の方にインタビューをしたり、ディスカッションすることで、より具体的な地域の福祉課題、介護課題を見つけます。それとともに、どのようにインタビューをしたら相手の考えを引き出すことができるのか、どのようにディスカッションをしたらチームの支援効果が高まるのか、援助技術についても検討しています。ゼミ生同士のディスカッションも同様の機会となっています。

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2024.04