-
プロフェッサー 東京農業大学 北海道オホーツクキャンパス
生物産業学部 自然資源経営学科 小林 駿海棲哺乳類学、行動生態学 -
ナビゲーター 4年生 佐々木 日菜乃さん ※学年は取材当時
研究内容を 大まかにまとめると
研究内容を もっと詳しく!
北海道オホーツク海沿岸のくじら
オホーツク海は、冬季の流氷と海流、海底地形などの影響により、高い生物生産性や生物多様性を誇る海域です。生息する鯨類も多様で、北海道オホーツク海沿岸では、これまでに13種の鯨類が確認されています。私たちは、網走や知床の周辺でフィールドワークをおこない、鯨類の生態と行動を調査しています。
観光とくじら
北海道オホーツク海沿岸では、20年ほど前からホエールウォッチングが盛んになっており、現在では夏の地域観光の目玉になっています。一方で、ホエールウォッチングが鯨類に負の影響を及ぼすことも国内外の研究で示されており、船のエンジン騒音は自然な行動の改変や採餌効率の低下につながる可能性があります。結果的に、繁殖率の低下や生息地の放棄につながる場合もあります。
持続可能な観光の実現に向けて
鯨類は海洋生態系の重要な構成要素であり、地域にとっては観光資源でもあります。地域観光研究室では、船上からの行動観察、鳴音調査、アンケート調査などを通じて鯨類の生態解明を進めています。あわせて、鯨類になるべく負荷をかけない観察方法の検討や解説方法の改善、ホエールウォッチングの自主ルールについて研究しています。